カンボジアプロジェクトの概要

近年、新エネルギー技術の急速な発展に伴い、新エネルギー発電の導入容量はますます増加しています。新エネルギー発電設備の系統連系性能は、電力系統の運転における安全性および安定性に対して、ますます大きな影響を与えています。したがって、新エネルギー発電所の系統連系試験はますます重要になっています。
モバイル新エネルギー発電所試験プラットフォーム（以下「プラットフォーム」という）は、当社が新エネルギー発電所の系統連系試験のために開発した高精度・多機能な試験プラットフォームです。使用時には、プラットフォームを集合線と被試験変換装置の間に直列に接続し、6kV、10kV、35kVなどのさまざまな電圧レベルに対応可能です。運転適応性や故障時継続運転（Fault Ride Through）などの試験機能を備えており、系統連系型および系統構造型の新エネルギー発電所の系統連系試験を実施でき、電力システムの安全で安定した運転を確保します。

クライアントはカンボジアのカバルトゥックにあるエネルギー貯蔵発電所の所有者です。この発電所は主に太陽光発電とエネルギー貯蔵などの補完的なエネルギー源から構成されており、7つの太陽光アレイと3つの系統連系型エネルギー貯蔵サブアレイで構成されています。総設置容量は60MW（太陽光発電）+20MW（エネルギー貯蔵）で、接続電圧レベルは22kVです。
所有者は2025年1月に、当社のモバイル新エネルギー発電所試験プラットフォームを用いて、発電所内の太陽光発電技術について、電力制御、慣性応答、一次周波数制御、故障時立ち乗り能力（FRT）、運転適応性、電圧位相耐性、低周波振動抑制、過負荷能力などの性能指標について系統連系試験を実施しました。